定款の作成
会社を設立するには、まず「定款」を作成することから始めます。
「定款」とは設立する会社の基本規則を定めたものです。
主に以下のことを決定する必要があります。
- 商号
会社の名前です。 - 目的
会社が行う事業を決定します。現に行う事業だけでなく、将来行う事業を掲げることもできます。 - 本店所在地
会社本店の住所です。 - 資本金
会社を始める際に出資する金額です。 - 株式の譲渡制限を設定
株式の譲渡に会社の承認を要する会社です。全ての株式に譲渡制限の規定がある会社を「非公開会社」といいます。 - 1株の価額
(発行済株式の総数)
1株の価額は1万円か5万円が多いです。資本金を1株の価額で割った数が発行済株式の総数となります。 - 発行可能株式数
発行した株式数を、将来いくらまで増やすことができるのかを定めます。 - 発起人
発起人とは会社を設立する人(出資をする人)です。必ず1円以上出資する必要があります。 - 出資の方法
通常は金銭による出資ですが、現物出資という方法もあります。 - 役員(取締役・代表取締役)の任期・員数
取締役会設置会社の場合、取締役3名以上必要です。同時に監査役も1名以上必要となります。代表取締役も取締役の中から定める必要があります。 - 事業年度(決算)
事業年度の始まりと終わりを決めます。 - 公告の方法
何も規定がなければ「官報に掲載する」となります。通常は官報ですが、日刊新聞に掲載することもできます。また電子公告(ホームページ)の方法もあります。 - 設立時役員(取締役・代表取締役・監査役)
設立時の役員を定款で決めておくことができます。